イギリスの登山家ジョージマロリーが「なぜエベレストを目指すのか」の問いに「そこに山があるから」と答えたのは有名な話。さて、私がもし「なぜ深海を狙うのか」と問われたら・・
・深海には美味しい魚がいるから
・新種の魚が釣れる可能性が浅海より高いから
・リールを巻いている時のドキドキがたまらないから
・周りにやっている人がいないので開拓している感じがあるから
・道具をそろえてしまったので後にはひけないから
等々。
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エベレストとリンクする部分もありますが、基本的に一味も二味も違う世界だと個人的に思う。エベレスト=冒険に対して深海釣り=漁。食につながるかそうでないか。エベレストの頂上には食べて美味しい何かはないし。
と、こんなワケけのわからない事を考え、明確な答えが見つからないまま南房に向かいました。目指すは乙浜恵津丸さん。ベニアコウ釣りを看板に掲げる数少ない釣り船宿です。
右舷に最高10人のれるそうです。この日は8人。船がやや傾きました。
とある落ちる事が許されない試験が終わり、ようやく自由の身。昨年末より釣りに行きたい禁断症状がではじめ、初夢で釣りをしてしまい、釣具屋通いが頻繁になり、インフルエンザで高熱がでているさなかに仕掛けを準備し、ようやくここに辿りつきました。一応試験も準備万端で受けてきましたが、釣りも試験以上に準備万端!なんてったって狙いは初夢で見たあのベニアコウだしね!
今回チョイスの黄色い43Lクーラー。果たして役に立つか?
BayFMを聞きつつ色々考え事をしながら自宅から2時間半、前日の11時に乙浜到着。翌5時まで車中で眠りにつきます。
5時に目覚ましが鳴り起床。港を見るともう釣り人がたくさん到着していました。この日は第八恵津丸(新しいほう)はヤリイカ、恵津丸(古いほう)はベニアコウ。ベニアコウ船は最高で10人まで乗れるそうです。ちなみに本日は8人。大型電動リールのせいもあってか、船はやや右に傾いていました。
私の左側にはコマンド10、9。右側にはコマンド9、マリンパ。圧巻!
釣り座は船長が前もって決めているので、特に早くきて釣り座を確保する必要はないようです。ただし、リールの電源の場所が限られているので、バッテリーを持ち込まない人は事前にいっておいた方がいいかもしれません。
ビールとおつまみ、ではなく、恵津丸で用意してもらったイカタン(無料)。8本針×4回だとギリギリの量です。針を多くする場合は持参しないといけません。私はサバのみ持参し、イカは恵津丸仕様を使いました。
6時、無事に港を離れる。曇り予想の天気予報は外れ小雨交じりの天候の中、港から40分走った所で第1投。心配だった初めての治具投入も難なくできホッと一息。この時点で結構うれしいです。
恵津丸ベニアコウ船の場合、治具は左手で持って仕掛けを投入します。
そして底がわからないまま、アタリもわからないまま巻上げ。時間にして実に30分。周りを見ていると、みんなこの間にトイレいったり、お弁当食べたりしています。私もそうしました。ただ、竿はかなりしなっているのでもうドキドキ。
深海魚らしいエグデカイヤツが釣れた!外見に似合わず昆布締め、煮付け、フライ等で美味しい魚なんだとか。
80cm近くあるヒゲダラと(船長が言っていた)がついてた。(※後で図鑑でしらべたらソコクロダラという魚っぽいです)坊主脱出で嬉しいけど、
ミヨシでいきなり2点がけ。船長の「浮いたぞ~」の声で緊張が弾けます!

夢のような巻上げです!
周りではベニアコウがあがっていた。なんだか悔しい!新しい仕掛けをセットして気合をいれなおす。そして2投目。
水深1mではありません!
リールのカウンターは1000mを超えた。ますます底がわからない。そしてアタリもわからない。やがて巻き上げの指示があり巻き上げると、

右は写真うまく撮れなかったけど取り込みシーンです。左は50cmの治具と並べた人生初ベニアコウ!
4.2キロのベニアコウとホラアナゴ(写真は興奮して撮りわすれ)が釣れた!ホラアナゴ完全無視でガッツポーズ!

お持ち帰りの2匹。ソコクロダラの料理にやや抵抗あるが・・
続けて追加したいところでしたが、3、4投はスカ。しかも4投目は道糸高切れで600mロスト。オモリとキャラマンリング等もロスト。救いはラスト4投目だった事だけど・・いたーい。そして小雨模様のため携帯水没・・これかなり最悪な事態です。
後で判ったのですが、携帯は水没の保険がかけてあったし、データはバックアップしてあったのでホッとしました。なので、小物のロストはいいとして・・最高のベニアコウデビューでした!
そしてベニアコウは驚きの美味しさです。
刺身は皮付き。鍋は水炊き。すさまじい美味しさです。写真で伝わりますかね?
今改めて、なぜ深海を狙ったか・・
こいつを食べるためです!
追伸:
※タックル等
竿:ミサキスナイプMAXDEEP240オモリ350号負担
キンメ向きの竿なのでアコウやベニアコウにはちょっと柔らかいです。底とりずらい。アコウ用の固めが良いと思う。
リール:ミヤマエコマンド8s
船長に確認しOKでしたが、パワー不足感はいなめないので針数は8。書くまでもありませんがコマンド9以上がベスト。
糸:PE10号1300m
南房でベニを狙うにはこれでギリギリ。できればPE12号で1400mほしいと船長はいっていました。要はコマンド9以上という事です。
※仕掛け
針:ムツ25号 周りの人はもっと大きいヤツ(多分28号)つけている人もいました。
ハリス:20号130cm 隣りの常連さんは150cmでした。
幹糸:30号280cm 隣りの常連さんは15本針のためか40号350センチでした。
捨て糸:20号200cm 船長の話だと20号より細い糸は進めないとのこと。
オモリ:600号 船宿指定。
中オモリ:30号 もっと重くてもいいかも。
掛け枠(治具):ミサキの50cmのものを使いました。まわりを見てみると65cmと50cm半々位。
※その他
皆、タコベイト付きの針に食ってきたようです。ただ、当たり前ですが日にもよるそうです。
また船長曰く、黒い外道対策で水中ライトはやめたほうがいいとのこと。
仕掛けは4流し分必要だと思います。特にこんでいる日は巻上げで大なり小なり祭るので。
※恵津丸 ベニアコウ乗り合い船
18,000円/1人。10人まで。集合4:30、出船5:00、沖上がり12:00頃。一応イカ餌付き。12vリール電源あるが確か8箇所しかないと言っていた。1日4投。男子用トイレ1、キレイな男女兼用トイレ1。寒さしのげるキャビンあり。
一応参考まで。
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