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2011年8月16日 (火曜日)

駿河湾でカツオを狙う

夏のこの時期に黒潮に乗ってやってくるカツオ(特に土佐沖で獲れるヤツ)は一般的に初ガツオと呼ばれて珍重されているそうだ。逆に晩夏に南下してくるカツオは戻りガツオと呼ばれ、こちらもまた珍重されているそうだ。脂ののりでは初ガツオに軍配があがるようですが、どちらも日本人には珍重されている、“夏限定の魚”の、花でいったらひまわりのような魚です。

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今、駿河湾では初ガツオ釣りが熱いらしい。せっかくなので現在カツオブシの研究をやっているGクンを誘い、沖釣り業界では“夏の風物詩”ともいえるカツオ釣りに行ってきました。

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水位が下がっていたので中途半端な写真になってしまいました。そして釣りの最中は急がしすぎて写真撮影どころではありませんでした。


今回お世話になった釣り船宿は沼津・西浦古宇港にある吉田丸さん。ネットで調べ、カツオ釣り初心者に優しい釣り船宿っぽかったのでお願いしてみました。後になって思うに“優しい”というより“うってつけ”の方がふさわしかったですが。

出船は早朝4時半。本当なら余裕を持って2時間前に到着し、防波堤で釣りをするなり仮眠をとるなりしようと思っていたのですが、東名高速事故渋滞で出船時間ギリギリに到着。慌しい出だしとなりました。出船後、船がクルージングモードに入った所で船長が初心者の私たちの為にカツオ釣り(ビシ釣り) のレクチャーをしてくれました。

エサのつけ方、リールの巻き方、竿の持ち方、踏ん張り方等々、事細かに体育会系のノリでレクチャーしてくれます。最後に「後は怒られながら覚えろ」と行って見晴らし台に登っていった。

・・はい、わかりました!

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今回はレンタルタックル。駿河湾のカツオ釣りを是非体験してほしい、という船長の思いから初心者にはレンタルタックル料無料。船長の釣りに対する思いがひしひしと感じられました。

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船宿でもらった仕掛け。カツオにしてはゴッツイか?


カツオのビシ釣りについては色々な媒体で書かれているが、船長が言いたい事は、

・エサはアミエビ房掛け。最近流行の疑似餌はつけてもいいけどあまりあてにするな。

・人ではなく、魚に合わせて船を動かすから指示があったらすぐ実行しろ

・手返し早く!カツオは高速で泳いでいるからもたもたしているとすぐにいなくなってしまう。

・仕掛けを入れタナを合わせたらたら竿は動かすな。

・ドラグきつきつにし、ポンピングではなく一定に巻いていけ。

・まわりが釣れたら、タモですくってられ(みんなで協力しろ)

といった所。特に太字の所は雑誌やネットで見かけるカツオ釣りについて書かれているものとは違っている所で船長が特に力説されていた。実践あるのみ!

船は約1時間半走りポイントに到着、というか船団の中に到着。この釣りはナブラ(小魚の群れに海鳥が集まっているようなヤツ)を見つけ、カツオの群れに対して周りこみ、船団を作ってコマセをまき群れを止め、そして釣る、といった流れ。なので、群れが散ってしまうと各船が手分けしてナブラを探し、見つけたら恐らく無線か何かで知らせて周りの船がそこに急行する、といった具合。群れに先回りしたら船長が「(仕掛けを)おろせ」、いなくなったら「上げろ」と叫びます。これがかなり忙しく、手返しに慣れていない私としては面食らいました。朝6時から釣りを初め、この動作になれるのに約2時間。この日は船団が一つに固まりすぎ、群れの移動が早かったらしく船中ポツポツしかあがっていませんが、カツオ釣りの勝手がわかってきた、というより体が慣れてきた事が嬉しい。この頃になると船のエンジンの音で船長の指示が予測できるようになってきます。

そしてしばらくして、同船したGクンの竿が海面に突き刺さった。私も一気にテンションアップです。船長が「まけまけ!」としきりに叫んでいます。どうやら初心者の私達を気にかけてくれているみたい。そして無事にタモに入ると、Gクンがクーラーに氷を入れている最中にそっと“活き締め”をやってくれていた(船から下りた後活き締めのレクチャーもしてくれました)。・・気を使ってくれてスイマセンでした。

そしてその後、数回船団が集まるもすぐに散ってしまい長続きせず、ナブラを追って駿河湾を探し回るも見つからずタイムアウト。私ボウズ、Gクン1匹という結果に終わりました。

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62センチの駿河湾の初ガツオ。光輝いていますねぇ!


そういえば、沖釣りを始めてボウズで終わったのは初めて。本命0も、昨年春のハナダイ船(ホウボウ1匹)以来。アコウ、ベニアコウ、アブラボウズとミラクルを続けてきたけど・・これもいい経験です。何より、同船した会社後輩のGクンが1匹上げたことが大きな救い。おかげで結構スッキリした気分で帰路に着く事ができました。

だけど・・来年リベンジしたいです!

因みにGクン、このカツオは半分刺身で家族に振る舞い、半分は鰹節作成(実験?)に使うそうです。。初めは一匹丸ごとカツオブシにすると言い張っていましたが、船長の「このカツオの刺身を食べたら他のカツオは食えないよ」の発言で気が変わったようです。

船長、ナイスアシスト!

釣りは「食べるまでが釣り」だと信じているけど、「家族に美味しい魚料理をご馳走して次回の釣りにつなげる事までが釣り」だとも最近思うようになりました。張り合いが違うからね!

・・別にGクンが作るカツオブシ失敗するとか、成功しても不味くなるなんて思って入る訳じゃないけどね(^^)

がんばれ、カツオブG作成!完成したら削り節にして少し分けてください。

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コメント

本当にありがとうございました。
おかげさまで最初から鰹節をつくれそうです。
釣りとは家族においしい魚料理をご馳走して、次の釣りにつなげることまでが釣りなんですね。
名言ですね。
来年も行きましょー

Gクン
こちらこそ運転まかせっきりですまん。
家族を持つと釣りがよりいっそう楽しめるし、なにより今回釣れて良かったです。
来年もさることながら、そのうち別の沖釣りもね!

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