今年2月に初めて経験した南房ベニアコウ釣り、当時、そのなんとも言えない特殊な世界に圧倒されて1日が終わってしまいました。結果的に4.2キロ1匹、祭って上がってきたとはいえ、なかなか型を見れない魚を初めての挑戦で仕留める事ができたことはラッキー以外にありません。
ラッキーよ再び!
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という訳で、11月に解禁したベニアコウを求めて再度南房へやってきました。
2月同様、今回もこの船にお世話になりました。ベニアコウ釣りについてあまりおおっぴらにしたくない、という船長のご意向により、釣り船の名前は検索で引っかからないように書いていません。
一般的にそう簡単に釣れないとされているこの魚、前回は釣れましたが今回はどうなるかわかりません。確率的に言ったら今回は釣れないかも、なんて思ったりしています。しかし、“五目釣り”と考えてみたらどうでしょう。遙か千尋の海底にも色々な魚がいるわけだし。そしてベニアコウ程ではないけど、食べて美味しい魚もいるわけだしね。アブラボウズとか。
自作の仕掛け(左)。一応、研究と思案の結果の賜物です。600号オモリでのディープクルーザー400wのしなり具合(右)。底を捉えるのに丁度良い硬さです。
前回の経験とベニアコウ以外の深海釣りでの経験上、この釣りでのボウズは殆んどないんじゃないかと思っています。本命はあがらなくても何かしら外道が掛かってきて。もちろん見かけは悪くても食べられる魚も豊富です(美味いかどうかは別として)。という事で、仕掛けはコマンド8sのパワーを考慮して控えめな8本針。下4つは本命狙いで40cmイカタン、上4つは外道もありの15cmイカタン。何でも来い!
緊張の1投目、パラパラと仕掛けが出て行き無事成功!治具投入が成功すると毎度の事ながらホッとします。そして約15分後着底。600号オモリを使っているとはいえこの見極めが結構難しくかつ重要です。微妙な竿先の変化で判断しなくてはなりません。ベニアコウは底を捉えないとまず釣れないし、逆に中オモリを底につけるくらい糸を出すとホラアナゴの餌食になってしまいますし。特に私は今回、竿のディープクルーザー400wと600号オモリの組み合わせをこの釣りで初めて使っているので手探りで底をとってみました。着底後糸ふけをとり底を探っているとすぐにアタリ!モゾモゾッとしたベニアコウとはちょっと違うアタリです。仕掛けを這わせてしまったかもしれません。それでも何とか底叩きを作り第2信のモゾモゾコツコツ。ちょっと期待できそう!そして約30分の流しが終わり緊張の巻上げ。ベニアコウなら700~600m付近で暴れるのでその反応があるはずなのですが・・なし。仕方がない、外道かな。と思っていたら、400m付近でガクガク!半信半疑で取りこみにはいると、
いきなり深海三目達成!幸先良いスタートです。赤い魚が光ってます!
3キロの本命とイバラヒゲというソコダラの仲間、ホラアナゴ!初めのモゾモゾの正体はホラアナゴだったようです。しかも一番上の針に食っていたので着底後すぐ仕掛けを這わせた事が原因でしょう。・・という事で1投目からやりました!ガッツポーズ!小型のベニアコウだと400m位の比較的浅い所で一暴れなのかもしれませんね。
意気揚々と2投目。底はバッチリ取れています。が、あたりません。巻き上げてみると珍しく黒いヤツも何も掛かっていません。
続けて3投目。潮が早くなってきたようで底をとらえても糸がほぼ真横に出ています。水深900mのポイントで出ていった糸は1118m。改めてとんでもない釣りだと実感です。
朝一の2m位の波はなくなりましたが潮が早くなりました。深場釣りには大敵です。海鳥に癒されながらこまめに糸を出し入れし底をキープ!
そしてアタリがないまま巻上げ。しかし、竿先が海面につきオモリ以外の重さを感じます。何かついているようです。
コイツが釣れない所ではベニアコウも釣れないそうです。あとは確率の問題か!
やりました!イバラヒゲ3点掛け!しかもうち1匹は良い型です。もう、ベニアコウ1匹あげているので気が楽です(^^)
そして本日最後の4投目。相変わらず潮は早いです。しかし、着底を確認した後すぐに真横に出ている糸からクンクンとアコウっぽい明確なアタリが伝わってきました。一気に緊張感が走ります。潮が早い中、一応少しずつ糸を送ります。しかし本音は「今すぐ巻き上げたい」。しかしここは深海釣りのルール、船長の合図までお預けです。
そしてようやく船長の巻上げの合図!ドラグ調整し中速で巻き上げ開始!明らかに重いです!大人気なく心臓がバクバクいってます。
ラストの巻上げなので次の準備をすることなく竿先を見つめます。すると700mを少し過ぎた所でガクガクッ!緊張感を保ちつつ心の中でガッツポーズ!もう9割方ベニアコウです。しかも大物が期待できそうな竿のしなり!更に巻き上げ、400m付近で重量感が一段と増してきました。ディープクルーザーの竿先が海面に突き刺さりっぱなしです。ベニアコウが抵抗を断念し、大口を開けて海水を飲み込んでいるに違いありません。後はサメにやられない事を祈るのみ!
とうとうリールのカウンターが0になりました。誤差分数メートル手動で巻き、糸よりリングを手に持ちます。そして一番上の針の親子サルカンを持つと幹糸が前方にのびていく。チラッと船長を見てガッツポーズ!船長も「でかいぞー」といい、数秒後20m位先に600号のオモリを引き連れて大きなベニアコウが姿を見せてくれました。
ヨッシャ~~~!!!
80Lクーラーボックスにおさまった魚達。こんな立派な釣果になるなんて夢のようです!
本日の釣果:
ホラアナゴ1、イバラヒゲ5(うち2匹お持ち帰り)、ベニアコウ2
ベニアコウは3.4キロと6.9キロ。
五目は達成できなかったけどサイコー!
タックル:
竿 アルファタックルディープクルーザー400w
リール ミヤマエコマンド8s(ウルトラダイニーマ10号1400m)
仕掛け:
幹糸40号3.5m、ハリス30号1.3m、捨て糸20号2m
針 ネムリムツ25号8本針、4号サイズの各色タコベイト
オモリ 600号
水中ランプはなし
実は本日、ここの船宿の常連さんと私の2名での大名釣りでした。因みに常連さんは15本針仕掛けで黒い魚多数の本命ボウズ。ちょっと恐縮です。大名釣りは快適だったのですが、こんな状況で「今日はゆっくりやろうや」と快く船を出してくれた船長に大感謝です。そして何より嬉しかったのが後片付けをしている最中に「8本針じゃなくて15本針でやればおたくの腕ならもっと掛けられたよ」と船長に褒められた事。こんな事を言われてしまっては・・もうやめられませんね!
さらに精進しようと思います!
追伸:
ベニアコウの料理は良いとしてイバラヒゲは・・

独特の姿形のこの魚、一応タラの仲間で淡白な白身だそうです。

捌いてみるとこんな感じ。そして少し小さめにカット。

レンジでチンして潰したおかゆに混ぜ合わせます。
赤ちゃんの離乳食といえば淡白な白身のマダラ。その仲間という事で・・思いつきで生後7ヶ月のヒロの離乳食にしてみました。40食分位の切り身が取れたので当分白身魚に困りません。深海魚を食べる赤ちゃんって何だかかっこいいぜ!
あらためて、キレイな魚です。惚れ惚れしてしまう!
また行きたくて仕方がないです。
困りました^^;
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