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2011年11月24日 (木曜日)

離乳食としての深海魚を考える

我が家には生まれて7ヶ月になる息子がいる。7ヶ月といえば離乳食が始まり、タラなどの白身魚が必要となってくる。この白身魚を訳あって深海魚で代用できないだろうか?という事を思いつき実践してみた。地球の約70%は海、その約80%はまだ未開拓が多い深海(水深200以下の海)。この未知なる資源を有効活用できればこんな有効活用はないはずである。

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先日、深海にすむ高級魚・ベニアコウ釣りの外道でイバラヒゲという深海魚が釣れた。水深約1000mの海底に住んでいる魚だけあって普通に思い浮かべる魚とは一線を隔てた風貌である。一見、進化の過程をどこかで間違えてしまったんじゃないかな、と思えて仕方がないが、きっとそうではないのだろう。

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釣れたばかりの状態。水圧の変化で目が飛び出てしまい、浮き袋も膨らんで口から出てしまっている。別にびっくりしているわけではない。因みにベニアコウは右写真の赤い魚。コイツは小型だけど、大型だと料亭に持ち込んだら数十万円で売れることもあるそうだ。なので釣れた時は思わずガッツポーズしてしまった。更に因みに・・右写真のウナギみたいなやつはホラアナゴ。今回はほぼ無視!


調べてみると、このイバラヒゲという魚、タラ目ソコダラ科に属しているそうだ。あっさりした白身は練り物に適しているそうだが、中にはこれを好んで食する人も意外と多くいるらしい。実際、5匹釣れたイバラヒゲのうちの3匹は別船の釣客に欲しい人がいるから、という事で船長に渡してきた。

次回はコイツもターゲットの1つとして色々な料理で試してみようと思う。幻の高級魚・ベニアコウがまた釣れるとは限らないし。

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アップで見ると尚更“これぞ深海魚”という風貌ですね!


前回のブログの追伸で生後7ヶ月のヒロの離乳食として思いつきで使ってみたと書いたけど、これって意外といけるんじゃないかな、とピンときた。離乳食は一般的にに生後7~8ヶ月頃からはじまり、1歳6ヶ月頃まで続きます。食材のうち、たんぱく質を摂るためのものはあっさりした白身魚が中心。理想はタイやヒラメ、タラ(マダラ)だそうだ。いつのまにかに深海釣りフリーク(特に超深海)になってしまった私??としてはこの時期白子がおいしいこれまた深海魚のマダラを専門で狙ってみる事もいいけど、待ちに待った“深海のルビー”ことベニアコウの解禁と生後7ヶ月が重なったこの時期にその外道として釣れてしまい、大半の釣り客が海鳥の餌にしてしまう深海系のタラの仲間がこれに活用できればこんなすばらしい有効活用はない。ベニアコウが釣れればもちろん大人のご馳走になるし、外道で釣れてしまう黒い魚は子供の離乳食になるなんて・・今この時を生きている私にとってこの釣果は、まさに無駄のないものだといえるでしょう!

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捌いてみて思いましたが、先にも書いたとおり、顔がでかくて身の部分の歩留まりが相当悪いです。しかし、キレイな切り身はタラよりタイに近いかな。


というわけで早速長男の離乳食、名づけて“深海魚がゆ”にしてみました。小骨は殆んどないのでこの点でも合格点。そしてアレルギーもなさそうでもりもり食べてくれたのでこちらも一安心。残った切り身は小分けにしてラップに包んで冷凍保存。量的に1ヶ月は持ちそうです。

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ご飯50g、切り身10gを1食で食べるそうです。反応を見る限り、イバラヒゲで作った深海魚がゆ、好評みたい!

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長男にお断りをいれて作ってみたイバラヒゲのから揚げ。予想外に美味いです。昔作ったナマズの唐揚げみたい!って、この表現で何人理解できるか?


深海魚釣りで外道として釣れる魚はまだまだたくさん存在します。その殆んどはイバラヒゲのように進化の過程で道を踏み外し??見た目に食べがたい風貌に進化していますが、調べてみるとその殆んどは人間が食せる魚であり、食べ方によっては美味しく、利用価値も多種におよんでいる事がわかりました。人は見かけによらない、と言うけれど、魚もそうなんだと改めて思います。今回持ち帰らなかったホラアナゴも、実はあっさりした白身の魚で練り物なんかに適しているそうだ。次回釣れたら是非料理してみようと思う。

離乳食に!

注:魚にしても何にしても、離乳食デビューしたばかりの頃はアレルギーを起こすかもしれないので少量からスタートしましょう。

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コメント

脂はどうなん?
深海魚イコールわけのわからない脂、というイメージが…

脂の件ですが、深海魚の中でもバラムツ、アブラソコムツという魚についてはワックス成分の脂(人間が分解できない脂)を含んでいるため食品衛生法で取引が禁じられている程なのでNGです。また、アブラボウズという魚についても、問題ない脂(グリセド)ですが、含む量が多いので離乳食にはNGだと思っています。イバラヒゲ等のソコダラについては、特にワックス成分の脂は含んでおらず、またグリセドについても少ないと予想(あくまでも私の食べた感じの予想です)できるので離乳食に、と考えました。
一応、イバラヒゲは稀に市場でも取引がある魚という事でこの件は安心できるかと思いますが・・ホントに新種となったら・・食べるどころか研究機関送りになるんですかね。是非経験してみたいです。

腹壊さないんならいいんじゃない?<脂

「新種発見。美味い」
って書けたら新種有用魚類として最高じゃないすか。

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