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2011年12月15日 (木曜日)

深海魚について

最近、深海の釣りにハマッています。美味しい魚、高級な魚、今まで見たこともないような風貌の魚・・巻上げ時は心臓が高鳴り、なんともいえない幸せな気分に浸ります。

そんな深海釣りについて最近調べる事が多くなりました。せっかくなのでここで少しまとめておこうと思います。

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基本的に太陽の光は深海と呼ばれる水深200mを過ぎると殆んど届かないそうです。よって光合成が必要な植物プランクトンは存在しない。したかって食物連鎖が成り立たなく独自の生態系が確立されている。深海とはそんな過酷な世界なのです。

水深1,000mはほんのわずかな太陽光が届く限界の水深とされている。因みに水深70m付近で既に地上の光(日光)の0.1%以下。届くと言っても当然人間の目では何も見えるはずはなく、暗黒の世界が広がっているのです。光は水分子に吸収されながら、または屈折しながら遙か千尋の海底に届いているんですねぇ。

赤い光は真っ先に水分子に吸収され、数10mで青い光しか届かなくなり、全てのものが青みがかったように見える。水が青く見えるのはそのためです。そしてその青い光は赤いものに吸収される。一見目立つと思われがちな赤い魚は、実はこの作用を利用して自分の姿を消しているのです。真紅のベニアコウダイはまさにこの青い光が届く限界の水深に住んでいるのでしょう。

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左上ベニアコウダイ、右上アカムツ、左下キンメダイ、右下マダイ(とゴマサバ)。皆、キレイで美味しい魚ですよね!


よく深海には発光する魚がいるが、これは微かにとどく太陽光からできる影を消していると考えられているそうだ。アコウ等の深海の魚は、上を見て食べられそうな影を見つけてアタックしているらしい。餌の影を強制的に作る水中ランプを胴突き仕掛けの上につける理由はこれで説明がつくと思う。そして、外道が多いときは光が届きにくい赤(付けないのも可)、食いが悪い時は光が届きやすい青の水中ランプ、中間で白を付けるという事も理解できる。

深海魚を狙う時、基本的に鈎はネムリムツ鈎を使用する。この鈎は鈎先が内側に曲がっていて一見すると鈎掛りしずらそうに見える。しかし、この鈎は根掛りに強いとともに、餌を飲み込まれても飲み込んだ先で掛からず口元で引っ掛かる可能性が高い。基本的にアコウダイ等の深海系根魚は餌を丸呑みする。繊細な合わせは必要ない。しかも海面に浮いてしまえばもう逃げられることもない(キンメやアブラボウズは別)。深海釣りに限らず、仕掛けの回収・次の準備を考えた場合、鈎を飲み込まれていると厄介である。ネムリムツ鈎は深海魚釣りの特性を考え、この点を重視しているのです。初めてこれを知った時、かなり感動しました。

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この鈎先のネムリ、ポイント高いんです!(ゴマサバはこの際無視してください)


細かな事はまだまだきりがない位ありますが、概要ということで。因みに根拠はウィキペディアと深海に関する書物2冊が中心でした。

因みに黒い魚について

Cimg1011 

似たような黒い魚達ですが、ひょっとしたら全部違う種類の魚かも。(ホラアナゴは確実に違うな)


釣る事ができる黒い深海魚の代表、イバラヒゲを含むソコダラ科トウジン属の魚は22種類に及ぶらしい。残念ながら私のような素人に正確な同定は難しく、あくまで図鑑と見比べて「かもしれない」レベルがせいぜい。しかし、先日釣った3匹が微妙に姿形が違った事をみつけて結構感動。普段近所のお店でまず見る事ができない深海魚って実に興味深い!(ちょっと古いか)

3匹の深海系タラの仲間達、長男のヒロと一緒に食べ比べてみようと思います。

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左上の写真は上からイバラヒゲ、テナガダラ、オニヒゲと思われる切り身。切り身にするとサイズ意外では見た目の判別不能です。果たして味は?因みにホラアナゴは切り身にしても一目瞭然ですね。

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コメント

すごいです!

今まで たんにセオリー通りに使っていたランプ そんな理由が隠されていたなんて感動です!
カルチャーショックです!

教えてもらうだけでなく 自ら調べるところなんかは脱帽ですね!

これからは ワタクシもやっていかなきゃ

気付かせていただき有り難うございます。

へちょさん
コメントありがとうございます。
色々調べてみるのも楽しいです。しかし、時々間違えて認識してしまっている事があるので、その時はご指摘願います。
ランプ、赤と青が欲しくなってしまいました。

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