平潟沖でアブラボウズ釣り
先週末のアジ釣りが残念ながら中止になってしまったけど、めげずに次の沖釣り日程を模索していたら、7月26日に平日休みが取れそうなことがわかった。すぐさま妻に許しをもらってまたアジ釣りの準備をしようとしていたら、北茨城・平潟港の第15隆栄丸がこの日にアブラボウズ船を出すとの情報をネットで知ってしまった。
5ヶ月前、アブラボウズ釣りのベストシーズンとされる2月に満を持して準備をしていたけど、ことごとく時化で中止になってしまった時の、あの残念でならない思いが沸々と蘇ってくる。
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アブラボウズ船・・私の知る限り、この釣り物で乗合船を出す釣り船宿は4箇所。そして、いずれもたまにしか出船しない。
そんな休みとのタイミングが超必要なこの釣り物、私の休みとドンピシャで合うなんて。
仕掛けは準備万端だし、冷凍庫キャパの約1/5を占拠しているアブラボウズの餌用ヤリイカ12ハイも邪魔な事だし・・
急遽、アジからアブラボウズに予定を変更する事にしました。
只今マダラ船が絶好調の第十五隆栄丸さん。本日は19トンの大型船で5人。という事で船長も竿を出していました。
約1年ぶりになるかと思います。前回は何とか25キロ1匹釣る事ができたけど、訳がわからず思わず釣れてしまったっいう感じだったし、お祭りしてたし・・今回は自分なりに狙いすまして仕留めたいと意気込んでの乗船です。オリンピックも近いことだし。(意味不明)
左の写真の一番右がアブラボウズ用仕掛け。掛け枠に2本針3セット巻いてあります。特徴はフジッシャー紫にハリスチモト強化。昨年ベニアコウ船でアブラボウズらしきヤツにハリス切られた苦い経験からこれに辿りつきました。
また、今回はアシストフックも付けてみます。「かかった魚は絶対逃がさない」という意気込みで。それと、水中ライトは市販品最大級サイズのミヤマエのPROタイプ!
仕掛けのテーマは“掛かったら絶対バラさない!”。アブラボウズみたいななかなか釣れない魚はバラシほど悔しいオチはないし。・・ホント、昨年末のベニアコウ船でのバラシは悔しかったです。
出船時刻は4時ちょい前。集合時間は4時といわれたので3時に着いて準備していたら、みんな集まったとの事で集合時間より早く出船してしまいました。ん~船長も釣りモードだとこういう事なのか、と常連さんも笑っていた。
因みに釣り座は番号札でのくじ引きで決定。私は右舷ミヨシ。イカの短冊と氷ブロックは支給されます。(帰港後も氷もらえます)
港を出て約2時間。本日のポイントは水深400mのポイントです。船長の合図でトモから順に仕掛けを打ち込んでいく。
ベタ凪!タックルはコマンド8sとディープクルーザー400w。因みに本日は乗船客少ないからなのか、潮がゆるいからなのか、オモリは300号。
左は私の仕掛け。エサはヤリイカ一杯掛けです。因みに右は船長の仕掛け。3本鈎フラッシュライトなし。空鈎にスルメイカとイワシをつけていました。イワシはコマセ代わりか。
そして緊張の1投目。
潮はゆるゆる、水深は400m前後。オモリ500号ではなく300号チョイスの意味がわかりました。
しばらくして左舷ミヨシの常連さんよりアタッたコール!船中一気に活気付く。「ちっちぇーなー」と船長とこの常連さんは言っているけど、竿はギュンギュンしなってる。小型かもしれないけど、この引きは間違いなくアブラボウズ!やがて、
15キロ位と言っていた。アブラボウズにしてはこれでもちっちゃいのです。
めでたく船中1本目!日に船中数本、時に全く釣れないこの魚を1投目で上げることができた事で船長も自然に笑みがこぼれていました。そして船を戻して2投目!
「今日は潮があまり動いて動いていないので厳しいかもわからない」と船長が投入前に言っていたのだけど、
私の竿に魚信がっ!
船長が「こりゃアブラだな。またちっちゃいヤツだな~」
巻き上げの最中、このサイズなら大丈夫とばかりに私の隣でアブラボウズ料理についての話をしだした。しかし、ギュンギュンしなる竿を横目に私はハラハラ。船長のアブラボウズレシピの詳しい内容はよく覚えていません。ちっちゃいとはいえなかなか釣れない魚だし、取り込むまでは安心できないからです。
低速で巻き上げたので20分位かかっただろうか。物凄い長く緊張した巻き上げもようやく終盤。糸よりリングと水中ライトが海中より浮かび上がり、糸を手繰ると・・
いました!白黒の巨体が!(繰り返しになりますが船長はちっちゃいといっていた)
後で計ったら14キロ。この魚、長さはなくてもメタボなので見た目以上に重いです。私にとっては十分大物!
2投目で早くも本命ゲット!アブラボウズにしては小さいかもしれませんが、家族4人で10食分位の切り身が取れそう。クーラーボックスにはまだ余裕があるし、更なる1匹を狙って3投目です。
80ℓクーラーボックスはまだ余裕あり!できれば同サイズ追加したい。
3投目は投入直後、左舷オオトモでアタリ!良型のメヌケ(バラメヌケ)をあげていました。
続けて4投目。投入直後、私の竿にアタリ!緊張の巻上げスタートです。すると、巻き上げを開始してすぐに反応がなくなる。「バレたかな」と思ったがそのまま低速で巻いていると、200mを切った所で再度竿が揺れだす。ここでかかった魚はメヌケだと確信!期待が高まります。
リールのカウンターが0になると、予想通り水中から赤い魚がぷかぷか!ヤッター、と思ったのも束の間、2m位のサメが私のメヌケを追っかけてきました。慌てて回収。危ない危ない^^;
4キロちょいのメヌケ。ナイスサイズ!
取り込むと、なぜかアブラボウズのときより常連さんの反応が良い。どうやらこのサイズのメヌケはあまり出会えないらしい。これはこれでラッキー!
続いての5投目は船中スカ。そして6投目。船長が自分の竿を指差し「アタッた」コール!5秒くらいかけて冷静にドラグと速度を調整し巻き上げ開始。さすが冷静な対応です。
船長、「またちっちぇーな」とつぶやいていましたが、
やはりアブラボウズにしてはこれでも小さい。船長曰く、20k位。
私の釣ったやつより一回り大きいけど、それでも小型の1匹。でも、この位までが食べておいしいサイズだそうです。
そして、この時の取り込みの際、初めてのギャフアップアシストを経験。口に入れてあごに掛け、垂直に引き上げると教わる。今思えば、船長の獲物をギャフアシストするなんて、なかなかできない経験だったなぁ^^
その後、アタリがないまま投入回数を重ね、時計が12時を回ったところでラストの9投目。すると、左舷ミヨシでアタッたコール!
今までにない竿のしなり、船長も思わず「デカイぞ」ともらしていた。
巻上げが終わり、海中から姿が現れ、見ていた皆がそろって「でけぇ~~~」と叫ぶ!
3人がかりで取り込みました。右の写真のようにして持ち帰るそうです。まるで死体袋!帰り道、絶対にスピード違反とかで捕まらないようにしないといけませんね。
重さは実に70キロ!本日の1本です。私の軽自動車では絶対に持ち帰れないだろうな、なんて考えると、14キロが釣れてよかったんだと本気で思った。
この日、“今年一番の暑さ”だったらしく、群馬の館林市では38度台を記録したそうだ。そういえば船上もとても暑かった。しかし、気付けばそんな事も忘れて釣りに集中していた。
多分、とても楽しかったんだと思う。
隆栄丸さんのクルマと船。今回もお世話になりました。
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お世話になったお礼と、「またきますね」という一言を船長に告げ、平潟港を後にしました。
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