そろそろキンメダイが食べたくなってきた。
できれば南伊豆に行ってキロオーバーのやつを釣って食べたい所だけど、残念ながら今回はディスタンスという大きな壁を乗り越えるバイタリティーがない。
年を重ねるってこういうことなんだろうか、ってしみじみ思う。
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でもやっぱりキロオーバーのキンメダイが食べたい。
沖の瀬、初島沖・・
と、色々思案しながら本棚にある釣り雑誌をペラペラ眺めていたら南房千田沖のキンメアコウリレー船の記事が目に入った。
千田沖のリレー船とは、朝一2~3流しキンメをやって残りの4~5流しでアコウを狙うという、まあ予想通りの流れのリレー船。
流れは予想通りだけど、キンメ釣りは朝一にもかかわらず400mの深場を攻めるとの事。当然、深場ポイントで釣れるキンメはキロオーバーが普通に混じるそうだ。
2013年、初釣りのターゲット決定!
目的地は南房・千田港の三喜丸さん。ここは先に書いたとおり、12月から2月までの冬場、朝方の2~3投キンメを狙い残りの5~6投でアコウを狙う、キンメ~アコウのリレー釣りの看板を掲げている船宿。キンメ釣りの裏本命でアコウ、または逆のパターンはよくあるけど、明確にリレーにしている釣り船宿はあまり聞いた事がない。聞いた事がないなら行ってみるしかないでしょう!

明らかに10トンはない、深場船では比較的小型の船だけど全席マグネット付きの釣り座なので仕掛けの投入と回収に便利です。因みに後ろに男子用トイレ、前に男女兼用トイレあり。
電話にて予約入れると「朝6時出船なので5時に船宿にきて」との事なのでコンビニで時間調整し10分前に“道の駅ちくら”の目の前にある船宿に到着する。すると、常連さん達が既に集まり釣り談義をされていた。受付を済ませると「3~4つの仕掛けに餌付けておいて」との事なので船宿支給のアカタンをつけ始める。
13リットルクーラーボックスにアカタンイッパイ!仕掛け3つにつけ、タッパにも入れておく。餌支給はありがたいです。
餌付けしていると、遅れてきた常連さんも加わり話しを聞きながらの作業になった。
「ハリは15本が基本でキンメとアコウの仕掛けは同じものでやるよ」「仲乗りさん乗るから安心して?祭れるよ」「大体7~8投で釣れなければもっとやるよ」
等々。
話の雰囲気的に南房では珍しく初心者でも安心タイプのようだ。
餌付け終わり、体中にカイロを貼り付けていると皆港に移動し始める。本日の私の釣り座は右舷大トモ。ここは電話予約順にトモから埋まっていくとの事。どうやら私は1番予約だったらしい。
薄暗いうちに出船!
この日の釣り客は10人で片側5人ずつ。隣に座った常連さんは「ここの船長は腕利きだよ」と言っていたけど、船は水深400m前後を狙う深場船。本日の盛況ぶりを考えるとお祭りは避けられないに違いない。今日は焦らずのんびり行こうと心に誓った。
港を出て走ること30分。常連さん曰く「いつものポイントと違う(遠い)」との事だけど、潮の具合でのチョイスなのだろうか、まずはここでやるとの船長の指示。左舷ミヨシから左舷トモまで順に投入し、ちょっと間をおいて右舷ミヨシから投入。というわけで私は一番最後に投入!
(因みに後半の5流し目からは右舷が先投入となる)
初めての投入スタイルにちょっと戸惑ったけど、最後投入のおかげで慌てずに投入する事ができた。
キンメ狙いの15本鈎仕掛けは治具投入!常連さんの中には15本鈎をマグネットに並べてオモリをポイスタイル投入のツワモノも!因みにオモリは指定で400号。
船長指示棚は430m。しかし着底後のリールのカウンターは475m。オモリの落ちもやたらと遅かった。どうやら下は二枚潮らしい。因みに二枚潮とは上層と下層で潮の流れが逆という意味。そしてとどめのサバ襲撃。カーニバルが始まりました。
リールのカウンターは475mだけど実際は430mのポイントらしい。左は「アブラボウズかっ」なんて人が集まってきた巻き上げだけど、祭って切れた400号オモリ4つをぶら下げて上がってきただけでした。
1投目はサバサバ時々メダイ。2投目は全員仕掛け降りずサバサバサバ。せっかく作ったキンメ用15本鈎があっという間にオシャカです。しかも2投目のお祭りは酷く、手馴れた仲乗りさんを持ってしても1時間位かけて回収。船長、キンメは諦めてアコウポイントに移動しました。
移動後はアコウポイントの事なので8本鈎仕掛けに切り替える。しかし、キンメが混じるらしいので鈎はキンメ仕様のムツ18号。今度は1投目治具投入で2投目からはマグネットに並べての投入。
下2つはアコウ狙いでタコベイト付きのサバエサ。上はアカタンのみ。周りの方のタックルを観察すると、コマンド9、4、タナコンブル1000。竿は硬いアコウ用、胴に乗るキンメ用半々位か。
アコウのポイントは530m。糸ふけ11mという事で2枚潮はおさまりかけているようだ。気付けば富士山がきれいだった。
4投目。相変わらず潮は早く度々お祭りが発生しているけど、私の竿にはサバ以外の何者かの魚信が! アコウの「クンクン」でもなくキンメの叩くようなアタリでもないモゾモゾしたようなよくわからないアタリ。そして巻上げ時、竿はオモリ以外の重量を感じるしなり!
「黒いヤツか?」なんて思いながら巻き上げる。すると、
32センチ(0.6キロ)だけどようやく本命ゲット!そして黒いヤツもオマケでついてきた。
よくわからず巻き上げたらキンメがついてきました。ホッと一息です。
そしてこの流しあたりから周りではメダイが釣れはじめた。見ていると15本鈎の上の方についている。推測するにタナは底から10m以上。アコウ狙いつつメダイも狙うとなると私の8本鈎は不利だという事に気付く。しかし、横の15本鈎の常連さん、とにかくアタると「アタッた~、メダイメダイ!」っといった感じで知らせてくれたので5、6投目は何とが横でメダイらしきアタリがあった時は仕掛けを上げて応急メダイシフト。単発だけど何とか2匹拾えました。
そして7投目。先に投入した仕掛けがサバに邪魔されて落ちない。しかし、運良く私を含む3名だけ底に到達した。そして周りでのサバ祭りを横目に船長の指示棚とリールのカウンターがほぼ合った事に気付く。どうやら二枚潮がなくなったっぽい。そして棚を取っているとクンクンとアコウらしいアタリ!
ちょっと早い船長の巻上げ指示で上げていくと300m付近でまた竿先が動く。もう完璧にアコウ!この日一番のドキドキです!
リールのカウンターが0になり、仕掛けを回収すると、
0.7キロの小アコウ!第二本命ゲット!
小さくて浮かばなかったけど、嬉しい1匹です!
巻き上げ最中、時計を見ると既に2時近く。この小アコウで本日はおしまいかな、なんて思っていたら「あと2回やるよ」との船長の一言。この流しでアコウの顔見れた事で船長やる気になったっぽい^^
8投目。着底後すぐに竿先がクンクンと明確なアコウのアタリ!すかさず糸を送る。するとまた明確な第2信。アコウは何故か1回アタるともう暴れないので第2信があるって事は2匹目が掛かった証拠。欲張ってまた糸を送るものの、やっぱり心配になり巻き上げてオモリを底から浮かして船長の巻上げ合図まで待つ。
ここでの根がかりは痛恨すぎると判断し、安全サイドを選択です^^
(ただのチキンハート)
そして1時間後・・位に感じた10分後、ようやく巻き上げの合図。明らかに重いです^^ドキドキです^^v
硬いディープクルーザー400wがしなります!これはっ!
これぞ深場の醍醐味!アタリ的にはアコウだけど、8本の胴付き仕掛けには何か面白い別の魚がついてるかもしれない、なんて妄想膨らませながら巻き上げる。
残り300mを過ぎ再度竿先がたたかれだした。そして残り30m泡がたちこめ、最後の仕掛け回収でテンションなくなった。
提灯3つ、目の前に浮かびました!
2.1キロ、2キロ、0.8キロ。水面に浮かんだ提灯は残念ながら撮れなかった・・一応必死でした。
ラスト第9投でも1匹追加し、この日は合計5匹で満足の釣果で終わる事ができました。
そして最後の回収後、道具をかたずけていると、なにやら左舷での最後の巻上げに人が集まり盛り上がっている。のぞいてみると、
写真は4匹だけど、この日最高の7つの提灯行列!クライマックスにふさわしい演出です!
日が傾きキラキラひかる海面に赤い花が7つ咲いた!
船上、大歓声と拍手で大盛り上がり^^
普段ならお昼頃には帰港する予定らしいのだけど、残業イッパイしていただき帰港時間は夕方4時ちょい過ぎ。
船長、そして仲乗りさん、大変お疲れさまでした。
帰る頃の海は良い感じの凪!
キンメがほしかったこの日の深場釣りでしたが、改めてアコウ釣りの面白さと奥深さを知らされた1日となりました。
アコウ釣り、そういえば専門で狙うのは久々!
何だかおもしろかった~^^
帰宅後計量!

めでたしめでたし^^
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