エビでタイを釣る
約2ヶ月前、馴染みの友人達との新年会の席にて、毎年恒例の「今年の目標」についての話題になりました。お酒の席という事で、皆、大きな事やふざけた話をまじえながらそれなりに真剣に、かつ具体的に答える。そのような中、私は「エビでタイを釣りたい」と答えた。
エビでタイを釣る・・いわずと知れた「小さな元手で大きな利益を得る」という諺である。私のこの目標について友人A君は、「宝くじで一攫千金を狙っているのかな」と思ったらしい。友人B君は、「若くて綺麗なコと浮気でも企んでいるのかな」と思ったらしい。(後になって思ったが、この場合、私がエビということになるので大変失礼な話である)友人C君は、「単純にエビでタイを釣りたいのかな」と思ったらしい。
C君が正解!
早速今年の目標を達成し、美味しい料理をいただくべく、昨日千葉県九十九里海岸の北側に位置する飯岡に「ハナダイ」を釣りに行ってきました。
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ハナダイ??そう、マダイではなくハナダイです。○○タイと呼ばれる魚は実に200種以上。そのうち、タイ科の魚はハナダイ含む10数種類。それらの頂点に君臨する魚が“七福神の恵比寿様”が持っているマダイだ。しかしこのマダイ、警戒心の非常に高い魚で、初心者の私が釣るにはまだまだ難しい。そこで、とりあえずは釣りの素人でも比較的釣りやすいといわれるタイ科の魚を今回のターゲットに選んでみました。
恵比寿様、といえばこれかな!毎日お会いしたい。
このハナダイ、正式名称はチダイ。エラの縁が血のように赤い事からこの名前になったらしい。因みにハナダイは関東近辺での呼び方だそうだ。(私は埼玉の人なので、以下ハナダイとして書かせていただきます)
さてこのハナダイ、見かけはマダイとあまり変わらないのだそうだ。違いは、
・尾びれに黒縁が有るか無いか(有る=マダイ)
・エラの縁が血のように赤いか(赤い=ハナダイ)
・釣り方が簡単か難しいか(簡単=ハナダイ 。マダイはとても警戒心が強い)
その他、成魚の大きさの違いや産卵時期等の違い等があるそうだ。
また、私が特に注目した点は、食味についての両者の違いはほとんどないという事。
↑この本を参考にさせていただきました。ちなみに表紙の赤い魚は、見かけはマダイとあまり変わらないハナダイ。エラの縁が血のように赤いのがわかりますか?
釣り方は簡単、見た目はほとんど変わらず、味はマダイと変わらず・・ハナダイを釣って「タイを釣ったぞ!」と友人達、ついでに妻と子を騙す事にしました。
ここまで書くと、大半の方は大漁をイメージしすると思いますが・・実際はそうではなかった。
飯岡港に向かうため、埼玉の我が家を朝、いや深夜1時半に出発。本当は前日は20時に就寝予定だったのですが、悲しいサラーリーマンの宿命というか何というか睡眠できず。
港に着き、船に乗り、出船してまもなく睡眠不足のため3年ぶりに船酔いがはじまる。エビスで酔う前に船で酔ってしまった。
結局、私の釣果は40センチのホウボウ1匹。船中15人位乗っていたと思うが、全体でホウボウ10匹。6人しか釣れなかったらしい。ちなみにハナダイは0。船宿(梅花丸さん)にて今年最低の釣果だそうだ。このような中での1匹・・私は運が良いのだと思うことにしよう。重さで例えればワカサギ100匹位。大漁だ!
※実際に重さを量ったわけではありません。個人的希望が大きくはたらいています。
このホウボウ、浮き袋を収縮させて「ホゥ~ボゥ~」と鳴くらしい。しばらく持って鳴くのを待ったがだめだった。
海底を歩く魚として有名。
今回のハナダイ釣り、完敗でした。大体、今年の目標を3月に、しかも相手を騙してクリアしようとする事自体がいけなかったのかも知れない。きっと恵比寿様がそれを許してくれなかったのだろう。
しかし、ハナダイのかわりに1匹ではあるがホウボウが釣れた。このホウボウ、お刺身にすると美味しいらしく、特に肝と浮き袋は絶品だそうだ。今回ハナダイが釣れていたらこのブログの締めを「次回飯岡にいったら是非ホウボウを釣ってみたい」なんて書こうと思っていた。世の中うまく回らないものだ。・・ゴルフで例えるなら「10番ホールから初めて9番ホールで終わる」ようなもの。問題ないか。
次回飯岡にいったら是非ハナダイを釣りたい!
刑部展望台よりみた飯岡港
I will be back !
※追記
下から刺身、浮き袋(右)、肝((左)を軽く湯通しした刺身、アラや一部身の部分のから揚げ。
浮き袋、コリコリして甘みが強くて美味い!釣り人の特権です。
刺身は弾力があるので薄作りにすべきだった。
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