ホンビノス貝ファンになってはや5年が経ちました。
ポイントを開拓し、獲り方を研究し、
料理も大分上達してきたかな。
ちょっとここいらでメモメモ。
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潮干狩りを色々なポイントでやって気づいた事1つ。
ホンビノス貝って住んでいる場所によって色が違うんです。
正確に言うと、白かったり黒かったり、
その中間(前後?)だったり。
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はじめの2年くらいは気にしてなかったんだけど、
味、といいますか臭い(泥臭さ)が全然違うんです。
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簡単に言うと、白い個体は泥臭くなく、逆に黒い個体は泥臭い。
特に大きければ大きいほどその差は顕著かな。
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とはいえ、黒い個体もしっかり泥抜きしてやると、そこそこ泥臭さが抜けるので我が家ではあまり問題にしていませんが、
やっぱり料理法を少しアレンジする等の工夫はするようにしています。
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沖のポイントで穫れた個体A。約9割白です。
ふなばし三番瀬公園付近で穫れた個体B。白色の割合は3割といった所か。ただ、ポイントによっては結構黒いのもあったりします。
江戸川河口産の個体C。真っ黒^^;ただ海(行徳港)に近い干潟だと、もうちょっと白みある個体多いかな。
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改めてホンビノス貝、わかりやすいです。
さすがYESかNOかの国からやってきただけの事はありますね~。
無論、上記の写真からわかるように沖のポイント産はたいして泥抜きしなくても泥臭さ全く、って言っていいほどないです。
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じゃあ毎回沖のポイントで獲ればいいじゃん、って思うかもしれませんが、
ここは残念ながらあんまり獲れません。
しかも子供のコブシレベルの大物は穫れて数個。
3個獲れれば良い方かな。
更にここ、干潟が現れるのは大潮干潮時に0cm以下の時でも1時間足らず。
南風吹こうものなら、尚の事チャンスは少なく、
ホンビノス貝狙うには結構厳しいポイントなんです。
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というワケで、ホンビノスをガッツリ獲るならふなばし三番瀬公園付近か江戸川河口、という事になります。
更に言うなら、ふなばし三番瀬公園は4月中旬から6月中旬まで有料の潮干狩り場がやっていて、土日祝日は混雑ひどくこの期間は近づきたくないので、
消去法で江戸川河口、という選択肢が発生しています。
何よりここ、干潟広いし、
混雑する事があまりない点がイイネ!
(広すぎてホンビノスが溜まってるポイント見つけるのが結構大変だったりしますが)
そして、
デカくて丸々太った食べ応え満点のホンビノスが多い点もイイネ!
黒いけどね^^;
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ホンビノス貝、泥臭い干潟の方が住みやすいんでしょうね。
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因みに個体A(沖のポイント)と個体B(三番瀬公園)の「差」より、個体Bと個体C(江戸川河口)の「差」の方が、泥臭さは遥かに大きいように思えます。
私の感覚的に個体Aが1、個体Cが10だとすると、個体Bは3か4といった所。
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子供連れていくか、クルマで行くか、
休日か平日か、
潮の引き具合はどうか、
暑いか涼しいか、
等々。
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何を優先させるかでその日のポイント選びを悩むのも楽しいものです。
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さて、獲ってきたホンビノス貝。
獲ったからにはもちろん食べなければなりません。
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食べるにはまず下準備。
砂抜き、ならぬ泥抜きです。
もっと正確に言うと「できるだけ排泄物を出してもらう作戦」ですね^^;
(表現がよろしくないので「泥抜き」で進めます)
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以前は獲ってきてそのまま半日クーラーボックスにブクブク差し込んで泥抜きして、夕方には料理してたんだけど、
もうちょっと、、
いや、もっと泥抜きした方がいいです。
特に江戸川河口産ね。
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スーパーでもらってきた、結構面積のある発泡スチロールが使い勝手良く重宝しています。真っ黒ビノスだったけど、3%の食塩水作って2回交換したら結構白みおびてきました。
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アサリはブクブク入れたとはいえ、泥抜きしてると半日とかの短い時間でも1個、2個と死んでしまい、水が臭くなってしまうので難しいところなんだけど、ホンビノスは結構生命力が強いので安心。
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潮干狩りから帰ってくるまでは海水、帰宅後3%食塩水作って一晩、朝また食塩水作って取り換えて夕方まで。(たまに朝の水交換行程スルー^^;)
このくらいやれば十分かな。
あんまり長くやりすぎると、さすがに生命力強いホンビノスとはいえ死んでしまう個体が出てくるので逆にこの位がいいのかなと。
因みに1個死んでしまうと、あっという間に水が臭くなってしまうので、それはそれで泥臭さ以上によろしくないです。
多少の泥臭さも、そこは天然物のワイルドさだと思っていただきましょう!
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と、その前に、
「ホンビノス下処理」とかでググるとよく目にする「干す作業」!
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干すとホンビノス貝は「コハク酸」という旨味成分を生成するらしいです。
なので2年前から一応やることにしました。
3時間もやればいいとの事なので、余裕がある時は料理開始時間から逆算してやってみる。
たま~に「キュッキュッ」っていってます。
かわいいような、苦しそうで可哀そうなような^^;
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因みにこの工程を入れることで本当に旨味が増したかどうかは、
私にはよくわかりませんでした^^;
が、塩辛さは何故か減ったように思いました。
結果、味がややマイルドになったような。
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すいません、これは根拠なく完全に私の感覚によるものです^^;
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実は面倒になってしまい、2~3回に1回はスルーしてしまう工程です^^;
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さて泥抜きと干しが終わったホンビノス貝。
色々な料理が楽しめますが、
定番の酒蒸しが最高!
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酒蒸しといっても、意外と水のみで蒸しただけでもイケちゃったりします。
中~大ホンビノス15個を専用フライパンに入れ、水200ml。
そう、ホンビノスの酒蒸しは専用フライパン、というより、使い古しの油が乗らない、もう捨てるレベルのフライパンが良いです。
良いフライパンだと、テフロン加工がすぐダメになってしまうので^^;
(1つダメにしました)
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話は戻って、
強火にして、できれば透明のフタする。
透明だと中の様子がわかるので都合がいいです。
数分すると、フライパンの中が泡だらけ。
貝が口開いた証拠ですね。
すかさず火を中火にして5分。
出来上がり!
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ポイントは3つ。
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・塩も醤油も、味付け一切なし!(ホンビノスは結構塩からい)
・貝が口空いたら中火で5分!(デカいので意外と身に火が通らない)
・水(日本酒、ワイン)がなくなりそうなら即水補給!(焦げると風味台無し)
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ただこれは最低限レベルなので、下処理用が主な用途。
実際は、
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・パターン1
フライパンにサラダ油大さじ2、ショウガ一かけら千切り入れ、強火にかけホンビノス投入。
水の代わりに日本酒もしくは料理酒200ml。
泡だらけになったら(貝が口空いたら)、中火で5分。
出来上がり!
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やや黒いホンビノス、そうでないホンビノスも、風味的に格段にアップです。
皿に盛った後、刻んだネギなんかかけると尚イイネ!
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更には、
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・パターン2
フライパンにバターもしくはマーガリン2欠片、ニンニク2~3個つぶしてみじん切り入れ、強火にかけホンビノス投入。
水の代わりに白ワイン200ml。
泡だらけになったら(貝が口空いたら)、中火で5分。
出来上がり!
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江戸川河口産はこのパターンでバッチリかな。
春キャベツかなんか入れてパスタと和えても美味しいです。
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ふなばし三番瀬産ホンビノスで作った酒蒸し。丸一日かけて泥抜きすれば泥臭さは問題なかったです。デカいやつは肉厚あって、アゴが疲れる位の食べ応え^^;
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泥抜きして洗って小分けにして、
冷凍用ジップロックか何かに入れて冷凍保存も可能です。
冷凍した貝も、火にかければしっかり口開いてくれました。
因みに「凍ったまま火にかける」が、しっかり口開けさせるポイントです。
一度解凍してからやったら、口開いたことは開いたけど皆さん1~5mm位しか空けてくれませんでした^^;
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一応個人的見解、という事でのメモ書きです。
ご参考まで。
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